【鬼滅の刃】【不死川実弥】だからこそと言えるように
第10章 分岐点
結衣
『……。』
鱗滝
「……結衣少し話でもしないか?」
結衣
『話……ですか?』
場所を移り、私は鱗滝さんと二人でお団子とお茶をしていた。蓬のお団子だ。
結衣
『……それで、話とは……?』
鱗滝
「……この前義勇と話したのだが……。結衣は錆兎の事が好きか?」
え?え、え?えっ?
結衣
『いや、えっと、普通に仲間としてライバルとして友達として……その、あのですね……』
なんだ、なんだ!?
なんかやけに暑いし、熱が顔に集中してる気がする。
鱗滝
「……わかった。少し踏み込みすぎたな、結衣、悪かった」
結衣
『い、いえ……。』
でも、どうしよう?
結衣
『私は……錆兎の事が好きなんでしょうか?』
鱗滝
「それは結衣にしか分からないことだ。自分で悩んで悩んで、考えろ」
自分で、考える……。
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それからの日々は鍛錬に鍛錬に鍛錬……。
そして寝る前に考えてみる。
私と錆兎、本来居ないはずの人と、
これから……いなくなってしまう人……。
結衣
『でも、間違いないなぁ……』
私は錆兎が好きだ。
鍛錬してる時、考えるだけで少し鼓動が早くなって、全集中の呼吸が乱れる。
錆兎の視線、動作、声、笑顔何もかも好きだ。
推しとかそういうんじゃないと思う。
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ある鍛錬の日告げられた。
鱗滝
「錆兎に義勇。そろそろ最終戦別に行くか」
錆兎&義勇
「「……!!行きたいです!」」
結衣
『もうそんな時期ですか!羨ましいです……』
鱗滝
「結衣はまだ小さい。しばらく待て。」
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義勇
「ぅうっ……」
どうして……?
なんで?
なんで……。
錆兎が帰ってないし……お兄ちゃんは衰弱してる。
結衣
『……なんで?』