【鬼滅の刃】【不死川実弥】だからこそと言えるように
第9章 最終選別と蒲公英
結衣side
結衣
『善逸の笑顔は綺麗だね……』
本当にそう思った。
はにかむ様な笑顔が可愛らしかった。年相応……。
善逸
「えぇっ!?///そ、そうかな……///」
結衣
『うん、16歳っぽくて可愛らしいよ。私なんか15歳なのにそんなに無邪気に笑えない』
なんか、言ってて悲しくなってきた……。
でも、なんか、なんで……?
善逸の方が悲しんでるの?辛そうなの?
善逸
「……結衣ちゃんから、泣きたいような悲しい音がする……」
あ、そっか……善逸耳良かったよね……。炭治郎は泣きたくなるような優しい音だったよね……。
さっき会った時もそうだった……。暖かい、陽の光のような色が見えたから……。
善逸は今、涼しいような、いやもしかしたら海のように深い青かもしれない。もしかしたら……私の代わりに悲しんでくれているのかも……。
結衣
『……ありがとう善逸。私は……本当は15じゃないからきっと恥ずかしくて年相応になんて振る舞えないかもだけど……なるべく善逸が悲しまなくていいように、笑うように務めるよ……』
善逸
「うん、それがいいよ……俺より1個下だったんだね……」
模索しない善逸が……優しくて心地良かった……。
矢先……
「イチャコいてんじゃねぇぞぉおおお!!」
鬼……!!
善逸
「ヒギャァァァァ!!結衣ちゃん!!ま、守って!!」
仕方ないか……。
結衣
『雪の呼吸 なごり降 風花回雪』
この技は広い場所ならかなり有効打……。木が少し邪魔だが、壁ではないのでこのまま鬼に近づけるだろう……。
ザシュッ……。
結衣
『ふぅ……善逸、貴方も少しは動い「すっげぇっよ!!結衣ちゃん!!綺麗だった!!雪が降る日に綺麗に舞ってるみたいなさっ!!」
うるさっ……。
結衣
『だから、少しは貴方も動いてって!!』
善逸
「ご、こめん……怖くて……。」
結衣
『ま、いいや』
善逸
「いいのかよっ!?ってそうじゃなくて!さっきの呼吸!!何の呼吸なの!?」
結衣
『雪の呼吸。御館様の発案、私と兄、あと風柱さんの協力の元出来た』
いや、え?す、すご、くねぇぇぇ!?結衣ちゃん、何者っ!?
という善逸の声がコダマした。