【鬼滅の刃】【不死川実弥】だからこそと言えるように
第9章 最終選別と蒲公英
結衣ちゃんは頭がいいのかな……?俺が結衣ちゃんの師範がそう出ないだろうと仮定したのと多分大体同じ様に予想したのか……
壱ノ型しか使えないのなら、それを極める……と。
善逸
「壱ノ型しか練習出来ないからそうなったんだけどね」
結衣
『それも良いじゃないですか。私なんか1日11回しか練習出来なかったですからね』
善逸
「あれ……?水の呼吸って拾ノ型までじゃなかった?」
結衣
『……あぁ、兄が編み出した拾壱ノ型があるんですけど、それを練習してました。結局使えませんでしたけど……』
善逸
「編み出したァァァ!?」
何、この子の兄ってすごい人なんじゃないか!?
結衣
『まぁ、兄は水柱ですし、それくらい出来そう……ですから』
み、み、み、みみ……
善逸
「水柱ァァァァ!?」
すごい人なんじゃないか!!ええっ!?大丈夫!?俺なんかがこの子と話してて大丈夫!?
善逸
「す、凄いね結衣ちゃんのお兄さん……」
俺がそう返していると、結衣ちゃんがそう言えばと『善逸さんも他の型が使えないのならなにか編み出して使えばいいんじゃないですか?』と提案してきた……。
善逸
「で、できるかァァァ!!!」
『で、ですよね……』と控えめに返ってきた。
そういえば気になってたんだけど……。
善逸
「結衣ちゃん多分同い年だろ?俺16だからさ!!だから、敬語もやめてよ!呼び捨てでいいしさ!」
……なんか、ドキドキする……。
意識してなかったけど……
結衣ちゃん、美人じゃん!?
なんで、俺さっき女の子って気が付かなかったんだろ……?
そっか、この子……儚すぎて、凛々しくて、美しいからだ……。
それと表情がキリッとしてて目線がしっかりと何かを捉えてるから……かっこよかったんだ。俺なんか男のくせしてなよなよしてて……なんなら結衣ちゃんの方がカッコイイし……。強いと思う。
そんな子が、俺に編み出してみたら?と言ってくれた……。
なら、考えてみようかな……?
結衣
『……わかった、いいよ善逸……』
ドクンドクンと……心臓が駆け出していくのがわかった……。顔の周りが……いや、体が熱くなって……でも、心地良くて……。
君ほど綺麗じゃないけど……微笑んだ。