【鬼滅の刃】【不死川実弥】だからこそと言えるように
第7章 転機
兄貴に似てやがる鬱陶しい青い目を
不安げに向けやがる。
なんだァ……?
オレは冨岡ほどじゃねぇが……。
人と話すのは苦手なんだが
こんな身なりなんで避けられるんだよ、特に子ども。
結衣
『あ、あのっ!……他の型も見せてくださいませんか?お願いします』
実弥
「あァ?」
結衣
『すみません、失礼でしたよね』
いや、別にそう思っていた訳じゃねぇんだが。
というより、妙にこいつ、大人びてやがらねェか?
まだ11とかだった気がするが。
実弥
「謝らなくていいってさっきも言ったよなァ?」
結衣
『本当にすみませ……ハッ!!』
実弥
「お前は一体なんだァ?」
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結衣side
結衣
『本当にすみませ……ハッ!!』
また謝ってしまった……。
セーフ? アウト? どっち?
実弥
「お前は一体なんだァ?」
結衣
『ハハ……実は精神年齢が40歳だなんてよく言われます。ハハ……』
まあ、事実なんですけど……
事実なんですけどっ!?文句ありますっ!?
ていうか、こっち来てからどんどん前世の記憶が薄れてってるんだよね。
何コレ?……忘れちゃうのかな……。
義勇
「お前はまだ10歳だろう」
イラッ……って来た。1ヶ月後無事に誕生日を迎える予定で12になりますが?なにか?えぇ!?
結衣
『へぇ……お兄様。今日が何日かわかりますか?私の誕生日は覚えてらっしゃいますか?』
あれ?ていうか今って周りみんな数え年だよね?
どっかの論文的なので明治あたりに満年齢使うようになったとか聞いたことあるんだけど……。
いや、それにしても少ないわ。
そう、あと1ヶ月か……、12月19日まで。確か同い年だっけ?そろそろ、竈門家が大変なことになるんだよね。できるだけ早くに行ってもらうよう兄に言っとくことぐらいしか出来ないかな……。早すぎても兄が襲った鬼と出会っちゃうよね。お兄ちゃんを傷つけたい訳じゃないんだけど。