【鬼滅の刃】【不死川実弥】だからこそと言えるように
第4章 兄
鱗滝さん
「まあ、錆兎の言う通り、お前の振る舞いは年相応ではないが……。そんなことより、兄と話さないか?今、起きているぞ」
……!!お兄ちゃんと……。
『話したいです!!話します!!あの、兄はどこですか?』
鱗滝さん
「そうか……。義勇の方もお前に話があるだろう。どうか、家族であるお前が聞いてやってくれ」
話か……。十中八九、鬼殺隊のことだろう。
『ありがとうございます、その、えっと』
鱗滝さん
「あぁ、鱗滝左近次だ。」
『鱗滝さん!!ありがとうございました!!』
いや、名前は知ってるけど、急に名前で呼ばれたら驚くよね!?
そこんとこ間違えないようにしなくちゃ
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おーい、恐ろしいほどに沈黙だよ。
どうしろってんだよ!!
義勇
「……結衣」
『はい……!!』
いや、びっくりしすぎて声裏返っちゃったじゃん!!
義勇
「……俺は、鬼殺隊に入ろうと思う。」
『えっと……鬼殺隊とは?』
いや、知ってるけど!!知ってたらキモイやん?(なぜ関西弁)
義勇
「蔦子ねぇさんを殺したのが鬼。鬼は圧倒的な身体能力で人を食らう。だが、そんな鬼を倒す組織があるらしい。」
はい、そうでしたよね。
義勇
「そしてその鬼殺隊では、呼吸なるものを使うらしい。それを使えば鬼にも対応できると。だが、依存命懸けには変わらない。」
……。正直な話、私は兄に危険にわざわざ近づいて欲しくないけど。
『そう……なの……。お兄ちゃんはどうしても鬼を倒したい?』
義勇
「あぁ」
力強い眼差しでそう答えてきたら。
覚悟しか伝わってこない。
怒りに燃え、復讐心を感じさせるそんな色。
『なら、止めない。だけど、私も鬼殺隊に入る。それを許してくれるなら応援する!』
義勇
「……!?そんなの許せるはずが『なら、私はお兄ちゃんを止める』
こんなのずるいと思うけど……。私も、鬼を滅したい。
私たちのような人がこれ以上増えないように……。