【鬼滅の刃】【不死川実弥】だからこそと言えるように
第4章 兄
だめ、だ。俺も意識が遠のいていく……。
?
「おい!?大丈夫か!?おい!しっかりしろ!!」
義勇
「い、もう、とを……。」
?
「い……もいるぞ!!だ……しっか……ろ!!」
俺の意識は途切れ、夢へと移っていった。
--------------------
-------------
-----
結衣side
……。ん?
目覚めたんだが、どこか見覚えがある……。
と言うよりお兄ちゃんはどこ?
?
「おい、目が覚めたか?」
あれ?このエレンボイスに似た声……。
ん!?エレンボイス!?まさか……!?
錆兎さんじゃないですかーヤダー!!
『あ、あの……』
錆兎
「あ、いや、怒っている訳では無いんだ。」
『いや、違うんです……お兄ちゃんがいるんですけど……』
錆兎
「ふふっ」
いや、なにわろとんねん!
てか、かっけぇなおい!!美しい笑顔だなおい!!
『あの、なにか?』
錆兎
「いや、すまない。馬鹿にした訳ではないんだ。……そうだな、兄弟だなぁと思っただけさ。」
?どういうこと?
--------------------
-------------
-----
義勇side
義勇
「ん……?」
何処だ?此処は。
それより結衣は?
?
「目が覚めたか……」
義勇
「だ、誰だ!!」
知らない人だ……。警戒は怠るな。
?
「そう身構えるな。俺はお前をどうこうしようなど考えていない。」
そう言われて、素直に警戒を解く奴がいるか。
『俺には妹がいる。妹はどこだ!?』
?
「あぁ、お前によく似た少女なら、横の部屋に寝かしている。2人とも酷い衰弱だったそうだ。」
隣か?
俺は急いで向かった。
そこには布団の上ですやすやと眠っている結衣が居た。
良かった……。
義勇
「礼を言いたい。俺は冨岡義勇と申します。お名前を聞いてもいいですか?」
?
「急に改まるな。俺が助けた訳では無いが、礼はこちらから伝えておこう。錆兎と言う。歳は近いようだから、敬語はいらない」