第1章 プロローグ<共通設定>
闇の鏡『……契約とは本来、双方が利益を得る為の行為』
ユウ『それは分かってる』
闇の鏡『ではこちら側の利益は?』
思ってたより聞いてくるな。
ユウ『そんなの私が知るわけがないでしょ?』
闇の鏡『…………』
あっけらかんと答える私に、鏡からは「こいつ頭大丈夫かよ?」的な無駄に重苦しい息吹のような音をだす。
ユウ『でも、貴方は私に用がある。それじゃないとわざわざ私の前に現れる意味が分からないし。意味深なモノを見せる必要も無い』
闇の鏡『………』
ユウ『つまり、私には分からないけど貴方の目的は私にあるのでしょう?そして私は、パッと出てきた貴方に是非とも協力してほしい。こんな綺麗な双方の利益は無いと思わない?』
私が記憶している闇の鏡は「なんでも教えてくれる魔法の鏡」。
鏡が手に入れば、現在の全ての状況を知れる。
鏡に意思はあっても人をどうこうできる術はない。そして嘘は言わない。
それを良いことに「お前が何企んでるかは知らないけど、私を利用するなら私もお前を利用させろ」と言ったのだ。
闇の鏡『………承知した』
異論は無いとでもいうかのように闇の鏡は答えた。
ふむ。
随分簡単に承諾された。
ユウ『ありがとう』(ニッコリ)
まぁ、これで異世界ライフも楽になるはず!!!
ユウ『ところで聞きたいんだけど、さっきからやけに私の身体がふわふわしてるんだよね。なんか魔法でも使った?』
闇の鏡『…魂だけの存在が本来の形になろうとしているのだろう』
ユウ『…え?』
ぞくり。と背筋が震えた。
本来の形が何かは知らないけど、ふわふわ浮くこの姿はまるで…。
ユウ『ちょ、ちょっと!それは困る!!なんとかして体がほしい!!』