• テキストサイズ

俺は妹に犯される。

第4章 honey.4


にこにこと笑みを浮かべ話し込んでいる歩に視線を送る。

それに気づいた歩は人差し指を唇に当ててニヤリと笑った。

「……っ!」

その仕草に全てを悟った俺はギリっと奥歯を噛み締める。

歩は俺が親父に何を聞くのか分かったのだ。

それは逆に親父が歩の正体を知らないと言うことになる。

「……」

さすがに晴美さんは歩の母親だから正体は知ってるんだろうな、と歩と親父の声を背後に考えていた時だった。

「真澄ってば!」

「あ?」

思いふけていたので歩の声に気づかなかった。

歩は受話器を耳に当てたままでこちらを伺っている。

「…どうしたの」

「いや、別に」

『歩ちゃん?』

「あ、何でもないです」

俺を一瞥した歩はそのまままた親父との会話に花を咲かせ始めた。

…後で歩にそれとなく聞いてみるか。

ふいっと視線を逸らしたその一瞬。

それが命取りになることは…。

ガ、タン…ッ。

「んっ…?!」

分かってたはずだった。


/ 321ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp