第3章 honey.3
ぺろっ。
「………」
「………」
………こいつっ!
「何すんだよっ!!!」
「やっぱ俺の下着履いてるなーって」
前言撤回!!
ぜってー絶交してやる!!
一人奥歯を噛み締めながら、制服をめくって下着を確認してきた彰を押しやる。
にやにやとしたままの彰と俺が何故友達なのか疑問がわくが、今はそんな事を考えてる場合ではない。
「俺のカバンの中から下着とってくのとか、まっすんしか居ないからなー」
「……っ」
彰はそれなりに社交的で他の生徒とも話したりするが、深い仲にはなろうとしない。
だから多分、友人と呼べるような相手は俺しかいない。
「まっすん攻める方が好きなくせに突っ込まれてんの?」
俺の飲みかけのカフェオレを口にしながら彰が尋ねてくる。
「…さっきから突っ込むとか、何の話だ?」
眉を寄せた俺の言葉に彰は動きを停止した。