第2章 honey.2
そんな彰をギロッと見下すと、ペロリと自分の口唇を舐めてゆっくりと立ち上がった。
「あんだけ女抱いといて、まっすんてば純情ー!!」
「うわっ?!離せバカッ!!」
両手を広げてガバッと抱きついてきた彰を引き剥がそうと抵抗していると、声を潜めて耳元に口を寄せられる。
微かに当たる吐息に背中が粟立つ。
「…まっすん。男同士でもエッチは出来るんだよ」
「……は?」
抵抗することも忘れ、思わずじっと彰を見つめてしまう。
男同士でもできる…?
要らない知恵を取り込んでしまったような気分になった俺から離れると、彰はニヤリと笑った。
「そう。できちゃうんだよねぇ…」
顎に手を当ててニヤつく彰に嫌気が差しつつ口を開く。
「…どうすんだよ?」