第2章 honey.2
今日も俺は抵抗をやめ、肩を押し返していた手で歩の髪を梳いた。
これじゃあ、どっちが年下かわかんねぇな。
「あゆ、む…んっ。ふっ…」
「はっ…ぁ、んっんっ…」
差し出した舌を軽く吸ったり甘噛みする歩が女だったらどんなによかっただろう。
言っておくが、俺に男とヤる趣味は無い。
とゆーか男同士じゃ出来ねぇだろ。
目を閉じて何度も何度も俺を求める歩を盗み見ながら、俺はそんなことを考えていた。
手から伝わる歩の髪の毛の感触。
細くて柔らかくサラサラしている。
「真澄…っ」
吐息と共に掠れた歩の声が耳に届く。
…ん?
その時…歩の手がゆっくりと俺の首筋をなぞり、いつの間にか外されていた制服のボタンの隙間から滑り込んでくる。
「ちょ、こらっ…!」
焦らすように肩を伝って着ている俺の制服をズラしていき、その指先は俺の胸の突起を…。
おいおいおい!