第2章 honey.2
毎晩毎晩、気を張っていないといけないのはキツイ。
安心してぐっすり眠ることも出来ねぇ。
つか、見た目女の子なんだから夜這いとかしてんじゃねーよ…。
…今は大丈夫、だよな…?
この時間、歩は夕食を作っている最中だ。
いつの間にか家事全般は歩の仕事となっていた。
まだ学校からの通知はきてないらしく、一日中家にいる歩の暇つぶしみたいなもの。
料理は上手いんだよな…。
時間が有り余っているからかいつも手の凝ったものばかりが食卓に並ぶ。
正直、助かっている。
親父と二人だった時はコンビニ弁当か冷凍食品が当たり前だった。
歩の手料理を嬉しく思っているのも確か。
…俺は、歩のことをどう思っているんだろうか…。