第15章 【特別編】甘え日和。
化粧品を物色しに行った歩と別れ、俺は洗剤やジャンプーなどの替えを探しに行く。
ずらっと並んだ色とりどりのパッケージの中から俺と歩、それぞれが使っているジャンプーをカゴに入れる。
他に何かいるものはないかと店内を歩いていると、化粧品を両手に持った歩が戻って来た。
「いろいろ迷っちゃった」
そう呟いた歩の手の中からカゴへとこぼれ落ちて入れられる化粧品は、俺には何に使うかもよく分からない。
アイライナーやファンデーションなどはまだ分かるが、涙袋がどーとか書かれたパッケージの商品などは使い方すら分からなかった。
「買い忘れはねえな?」
「うんっ!」
歩の言葉にレジへと向かった俺は会計時、化粧品の下に隠されていたコンドームを見つけて絶叫するのだった。