第10章 honey.10
「真澄くん?何考えてるの…?」
「っ!」
上の空だった俺の体を捕まえて耳元で囁く変態教師が耳たぶをかりっと甘噛みした。
「別に何も。…っつか、早く終わらせろよ」
投げやりな俺の言葉に貼り付けた変態教師の笑顔が歪む。
「はぁ…もっと嫌がってよ。…慣れちゃった?」
つ…っと肌の上を人差し指がなぞっていき、胸の突起を刺激する。
「…っは、…ん」
乱された制服にはすでにシワが出来ていた。
刺激していたそこを湿った舌がなぞっていくのと同時に、変態教師は俺の腕を後ろで縛った。
…ほんと、変態プレイが好きだよな。
首元に巻かれていたネクタイが、今は俺の手首を縛っている。
ぎりっと布が皮膚に食い込む感覚に顔を歪めながら、卑猥な音を立てている変態教師を見下ろした。