第1章 honey.1
「お前っ何して…!」
驚いて体を起こそうとするも、縛られた腕のせいで体はベッドの上に再度沈んだ。
「何って…見てわかんない?
気持ちいいことだよ…んっ、は」
すでに先走った歩の蜜と溢れる俺の蜜が混ざり合い、聞きたくないくらいの水音が部屋の中に響く。
「んぅ…ひゃ、やっ、ぁん!」
初めての感覚にガクガクと体が震え、声が抑えられない。
「やば…かわい…っ」
男に可愛いとか言われても嬉しかねぇよ!!
心の中では毒づいても体は正直で。
擦れ合う硬いものに俺と歩の息も荒くなり、それを握る手もますます激しくなっていく。
「あぁ…っふぁ…」
喘ぎすぎる俺の口端からは唾液が流れ、息を吸うのも難しい。
歩は握っているものを刺激したまま体を倒し俺の耳の中を舐め上げる。
「ぃやだ…って!…はっ」
「んっ。ぁ、黙って。…集中して」
何を集中するんだよ…!
俺のも歩のもあり得ないくらい濡れている。
擦り合うそこが熱い。
「も、むりっ…!」
これ以上はおかしくなる。
「俺もっ…ん!」
イく寸前に唇を奪われ、俺達は舌を絡ませ合いながらお互いの熱を吐き出した。