第1章 honey.1
そこにはあるはずの柔らかくふっくらとした胸はなく、しかも下にはついてはいけない物がついていた。
「はっ?お前、男?!」
「…今頃気づいたの…?」
信っじらんねぇ!
バカじゃないのと言いたげな歩ちゃん、いや歩の視線なんてどうでもいい。
何度見ても歩の胸はぺったんこで、下のものは興奮からそそり立っている。
「…嘘だろ」
なんだこの展開。
じゃあ俺は今まで男にヤられてたってことか?!
「男とヤるのは初めて?
…って聞いたでしょ」
だからって目の前にいるやつが男とは思わないだろっ!!
男だったと言う衝撃と男にイかされたというショックから、言葉が出ない。
「安心してよ、お兄ちゃん。
今日は最後までしないから」
最後ってなんだよ。
っつーか男同士で出来る訳ねぇだろっ!
噛み付く勢いで睨みあげると、歩はニヤリと笑って体をずらし…俺のものと自分のものを一つにまとめて握った。
「ひっ!」