第6章 honey.6
耳元でやけに熱っぽい声が聞こえ、吐息が首筋をくすぐる。
「ゃ…彰っ…!」
「何それ…煽ってる…?」
ふっと笑った彰が俺の耳に舌を這わせ、耳の中に舌を入れた。
くちゅっとした水音が響き、ぞくりと肌が粟立ち力が抜ける。
「んぁ!…はっ…」
次第にぼーっとしていく頭で考える。
何で俺は彰に組み敷かれて甘い声を漏らしてるんだ…?
ちょっと待て!
これはヤバイ…っ!!
事の重大さに気づいた俺の頭が一気に冷えていく。
「待て彰っ、んぅ!」
う そ だ ろ 。
上に跨る彰から逃れようと顔を少し上げた瞬間、噛み付くように彰の唇が重なった。
目を見開く俺をよそに、彰の舌がすぐに俺の口内に入りこみ、絡まり犯す。
「やめ…っん!」
くそっ…!
時折、上顎を舌でなぞったり俺の舌を甘噛みする彰のキスに力が抜ける。
男友達でキスとか洒落になんねぇ!!