第5章 honey.5
ガタッ!!
「んぅっ?!」
それが誰のせいなのか嫌でもわかってしまった俺は、それを打ち消すように女子生徒の体を扉に押し付けた。
重なったままの唇の隙間から驚いた女の声が漏れる。
「はっ、足んねーよ…っ」
「ゃんっ!…んんっ」
一瞬唇を離してすぐにまた唇を押し付ける。
無理矢理口をこじ開けて、舌をねじ込んで絡ませ呼吸を奪う。
空いている手で制服のスカートをたくし上げ、内腿をなでればビクリと女の体が跳ねた。
自分の手で相手がよがって涙をこぼし、懇願し、乱れる姿が好きだった。
相手を見下して、組み伏せた激しく体を突き上げた時に漏れる喘ぎ声が好きだった。
それは、もう全て過去の物となっている。
「あっ…あっ、いいっ!真澄っ…あん」
「うっせ、喘ぐな」
「んっんぅー!」
ガタガタと俺の動きに合わせて机が音を立てる。
下で喘ぐ女の口を手で塞いで、俺は眉を寄せた。