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【鬼滅の刃】約束【煉獄杏寿郎】

第2章 鍛錬



誰に言われたわけでもなく、
毎日毎日ひたむきに鍛錬を続けていたのは
炎柱になるためだったんだ。


自分が強くなるため…
ううん、それだけじゃない。


誰かを、守るために。



杏寿郎のことが
とても誇らしく思えた。

それはきっと、千寿郎くんも一緒だろう。



「あっ、お昼ご飯まだだったね!

お茶入れてくるよ」


「じゃぁ僕はここの片付けを…」





















食べ終えて、一休みをしても
杏寿郎はまだ帰ってこなかった。



「…杏寿郎遅いね。

最近日が落ちるのも早くなってきたし

私、見に行ってくる」



「それなら僕も一緒に行きます!

最近あの山には熊が出ると

兄上が仰っていたので

熊除けの鈴と提灯を持っていきましょう」


「ありがとう、心強いよ」



そう言うと、
頬を赤くして笑う千寿郎くんがいた。




「雪華さん、足元に気をつけてくださいね。

僕の手を握ってください。

兄上より、頼りないかもしれませんが…」



まだあどけなさが残る千寿郎くんだが、
兄の背中をみて育ったからか
同じ歳の子供たちより
しっかりして見える。



「そんなことないよ!ありがとう。

千寿郎くん、杏寿郎に似てきたね」


「えっ…そうですか?とても嬉しいです!

僕も、兄上のような立派な人になりたいです!」

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