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【鬼滅の刃】約束【煉獄杏寿郎】
第5章 はじまり
そっと布団を持ち上げると、
潤んだ瞳で、耳まで赤くした雪華と目があった。
ドクン、と心臓の音が鼓膜に届く。
意識をしなくても、脈打つ感覚が全身に響いた。
ドクン、ドクン、ドクン
顔に熱が上る。
俺も、風邪をひいてしまったのだろうか
「…杏寿郎?」
名前を呼ばれて我にかえる。
「す、すまない。
頭まで布団をかぶっては苦しいだろう」
雪華の肩に布団をかけなおし、
深呼吸をした。
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