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月神の恋人 【鬼滅の刃 黒死牟 R18】

第12章 ※盛夏・残更の法悦※


わざとらしく、悲しげに呟いた。黒死牟は知っているのだ。キリカが恥じらう理由を。

知っていて、からかっているのだ。

「いえっ、断じてそういうわけではありませんっ。ですがっ・・・」

むきになって否定するキリカは泣きそうな顔をしていた。もがくが、己を抱き締める黒死牟の腕はびくともしない。

「巌勝様っ、離して下さいっ」

「駄目だ・・・」

もがき続けるキリカを左腕でやすやすと封じると、右腕を身体の稜線に滑らせた。薄い乳房の下から臍へ、そして、淡い茂みを撫でるように辿っていく。

「みっ、巌勝様っ・・・離して・・・」

黒死牟の手がキリカの腿にかかった。キリカは両腿に力を入れて抗ったが、力の差は歴然としていた。

「おや・・・、キリカ・・・」

唇をキリカの耳朶に、ぴたりと寄せたまま囁く。その指先はキリカの花弁を捉えていた。

昨夜の名残を溢れさせた花弁は、ぬらぬらと妖しく濡れそぼっていた。

「これは・・・、どうした事だ・・・」

強調するように、ゆっくりと。キリカの羞恥を煽るように囁きながら、花弁の中に指を潜り込ませた。

「・・・・っ」

「こんなに濡らして・・・。私に・・・、触れてほしくて堪らなかったのだな・・・」

愉しげに口の端を歪めた黒死牟が、キリカの胎内に指をおさめた。ゆっくり動かせば、じゅぷ、と生々しく濡れた音がした。

「んっ・・・、はぁっ・・・」

泣き所を、ねっとりとこすりあげられたキリカが官能の吐息をこぼした。蕩けた胎内からは新たな蜜が滲み出てきていた。

「あれほど注いでやったのに・・・、物足りぬのか・・・」

「・・・っ!」

褥に押し倒された。惣闇色の髪が褥を這うように広がる。

互いの視線が交差した、その刹那。

極限まで張り詰めたものを花弁に突き込まれた。

「ひっ、ぁあっ・・・」

黒死牟は根元まで深々と沈めると、上半身を屈めた。キリカの胸の頂きに舌を這わせる。

「はぁっ、んっ・・・」

片方の蕾をしごくように吸われ、もう片方の蕾を指で転がされる。同時に与えられる甘美な刺激に甘ったるい声を漏らした。

「あっ・・・、はぁっ・・・」






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