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せくしぃろまんすうぇぽんすとーりー(仮)

第7章 追憶~約束~


以前行われた実機テストでの出来事である。
実戦を想定した方が実力を出しやすいのではないかというセイカの意見を取り入れ、基地からは少し離れた場所でテストを行っていた。
人工知能を搭載した戦車や戦闘機を配置し、テストを開始して間もない時に事件は起こった。
指揮車の中で指示を出していたゼンガーの隣で、大人しくしていたセイカだったが突然異変に気付いてソワソワし始めた。

「セイカ…?」

「…やっぱ来ちゃうんだよねぇ。ん~」

上空がとてもムズムズするような、頭の中にはその存在が近づきつつあった。
空を見上げて真剣な眼差しを向けている。

『何か見つけたのかしら?』

『特に何もないと思うんですが……ん?』

万が一の襲撃に備えて待機していたエクセレンとブリットもモニター越しにセイカの異変に気づいた。
ブリットも何かを感じたのか同じように周辺を警戒し始める。

『あらあら、ブリット君もお手伝い?』

『いや…何かが来るような気がするんです』

「お。気が合うねぇ、ブリットっ。来るような気じゃなくて…来るんだけどね」

『えっ!』

驚くブリットを横目に、セイカは普段の調子でゼンガーの方に顔を向ける。

「親分、ちょっと数が多いみたい。テスト中だけど戦車とか全部迎撃に回した方がいいかも。虫さんが来る」

「何…!?」

そうセイカが言った後、さほど時間が経たない内にレーダーに反応が現れ、警報が鳴り響く。

『識別はバグス!数は10機、接触まで三分です!』

『わお!大当たりじゃないセイカちゃん!』

「各機直ちに迎撃しろ!テストは中断する!セイカ、俺の機体を―」

「準備おーけーだよ!」

異変を察知してから、予め機体の起動準備と人工知能を搭載した戦車を敵機迎撃設定に変更する作業は済ませていた。
そのおかげで、あまり周囲に被害を出さずに迎撃することが出来た。
どうしてわかったのかと聞かれたが、上手く言葉にするのは難しく、つい困り顔で答える。

「“感覚”を働かせれば、自分の身の回りの危険を回避することが出来るの。…勘が鋭い?のかな」

実は今回テストを基地で行った場合、バグスがやって来る可能性が高いのだと、事前にセイカはテスト場所の変更をゼンガーに申し出ていた。

それはまるで、一種の予知能力に近い。
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