第6章 追憶~出会い~
「んもう!…『お ね え さ ま』でしょ。私とセイカちゃんの仲なんだから」
随分とノリのいい人だと好感を持ったエクセレンに、セイカはすぐ懐いた。
「聞いたわよ、ボスに助けてもらったんでしょ?」
「ボス??」
「あ、セイカちゃんはオヤブンって呼んでるんだっけ」
「はいっ!親分はあたしの命の恩人ですっ!」
ゼンガーが話に出てくると、セイカは嬉しそうに答えた。
「ひょっとしてボスの事、好きなのん?」
「え…好き?……」
エクセレンの問いかけにセイカはきょとんとしたが、すぐに輝く笑顔で返す。
「うんっ、親分大好きっ」
「あらぁ素直ねん。カワイイわ…思わず抱きしめちゃいたいくらい」
「ねーさまも好きー!」
そう言ってエクセレンにハグされていると、セイカは背筋に冷たい視線を感じた。
油断をするとその視線で殺されるんじゃないかというくらい、身体がビリビリと反応していた。
視線と共に靴音が近づいてくる。
身体に感じるビリビリが更に増してきた。
応戦とかしちゃった方がいいのかと考えているうちに、話しかけられた。
「あなたがセイカ・タチバナね」
悪いことをしたわけではないのにビクリと肩を震わせてしまった。
ゆっくりと振り返ると、そこには白衣に身を包んだ女性がいた。
かなり眼力が鋭かったのでセイカは思わずエクセレンにひっついたままで目をパチパチさせた。