第1章 ATXチーム
ゲシュペンストなどのPTと違い、対処できない強大な敵機との戦闘を想定した機体であるため、サイズはゲシュペンスト以上であり機体形状には威圧感がある。
それだけではなく、その戦闘力も相当なものであった。
これらは所謂スーパーロボット、または特機とも呼ばれる。
グルンガストシリーズを手掛けているのもこの研究所で、零式はそのテストを兼ねて預かっている一機だ。
「うん!親分待ってたから頑張った…つもり」
グルンガスト零式が携えている巨大な刀「斬艦刀」。
今さっきバグスを一刀両断したのも、この刀である。
そして、零式を駆る彼の名はゼンガー・ゾンボルト少佐。
セイカが最も慕っている人物だ。
『ゼンガー隊長!』
『斬られる前に斬れ、詰めが甘かったようだな。ブルックリン』
『女の子を危険な目に遭わすなんて、嫌われちゃうわよん?』
軽いノリで喋っている女性はエクセレン・ブロウニング少尉。
いつもセイカを可愛がってくれている女性で、ブリットはいつも彼女の調子に振り回されていた。
ある意味名物である。
『こっちも大変だったんですって』
「でもブリットも頑張ってたよ、ねーさまぁ」
『優しいのねえ、セイカちゃん』
『…T3の損傷は?』
「何とか平気…?え??」
今度は聞き慣れない声と見慣れない青年が映し出された。
仏頂面ではあったが、かっこいい。ついついまじまじと覗いてしまった。
にも関わらず、ほとんど動じていない。彼はかなりの強者である。
と、セイカは勝手に判断した。
首をかなりの位置まで傾げて見せると、その質問をゼンガーが解決してくれた。
『ATXチームの新メンバー、キョウスケ・ナンブ少尉だ』
『よろしく頼む、ブルックリン。あと…』
「セイカ・タチバナですっ。セイカって呼んでね♪」
『ブリットで結構です、キョウスケ少尉』
『よし、タウゼントフェスラーを援護しつつ、敵を撃破しろ。セイカ、お前はそのまま基地へ行け』
「了解、親分っ!ハカセが怖いから急ごうね!!」
「りょ、了解!」
セイカはパイロットを急き立てつつ、急いでラングレー基地へと戻った。