第4章 別離
『あらん、こっちと輸送機狙いで分かれるみたいねえ。
カザハラ博士~がんばってね~』
『いや、その援護に出てきたんじゃないのか!?』
『アサルト1より各機へ。
輸送機を援護しつつ、この空域から脱出させろ』
『おじさま、もう何とかして離脱するしかないみたいー』
『抜けるしかないだろうな…チャンスは今しかなさそうだ』
戦闘が始まると、セイカは基地周辺の様子を窺う。
対空設備で援護しつつ、レーダーで細かく確認を怠らなかった。
「セイカ君、異常はないか?」
「とりあえずレーダーでの反応は…」
「君自身の“感覚”ではどうかね?」
グレッグもセイカの鋭い勘の良さには一目置いている。
整備員以外にオペレーターを務めている理由はそれであった。
「…違和感はあります。でも、親分もそれに気づいていると思いますです」
油断するな、と自分の中の“感覚”は警告している。
違和感、とは言ったものの今回は危険度が高い。
その警告は撤退を促すものだったのだ。
(けど…そんなこと、親分は絶対しない)
もし不利な状況になったら、あの人は――