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せくしぃろまんすうぇぽんすとーりー(仮)

第4章 別離


基地の格納庫で、相変わらずくるくると機体の整備に勤しんでいるセイカ。
そこへとぼとぼと歩いてくる人物がいた。

ヒリュウ改の整備員であるタスク・シングウジ。
こないだの基地襲撃間際にカチーナとゲシュペンストのカラーリングをしていた犯人の一人である。
普段楽観的な彼が少し凹んでいるようにも見えた。

「どしたん、タスクー?」

「ラドム博士に【ジガンスクード】を使いたいって言ったんだけど聞いてもらえなくてさ~」

「…アレ、ヒリュウ改に乗っかってるの?」

ジガンスクードは、対異星人戦闘・戦艦及び拠点防衛用の超大型の人型起動兵器で特機と言われる大きいタイプの類である。
機体自身が大きいので機動性は低いが、装甲が厚いため防御に適しており地球圏最強の番人としても名高く、近接戦闘においても能力が高い。
昔何らかの事件を起こしたとも言われているが、セイカも詳しくは知らなかった。

「PTの適正審査さえ合格してりゃ俺だって…」

「あ、パイロット志望だったんだっけ。でも実技で落とされたんだよね?運動オンチってねーさんに聞いたよ」

「サラッと言うなって。賭け事なら負けないぜ!」

「センパイじゃあるまいしぃ…それに関係ないし」

「お前は?元々整備員志望だったの?」

「うん…一応、ね」

微かにセイカの笑顔に影が差したのに気づいたタスクが、話を続けようとした時にジョナサンがやって来た。

「やあ、二人きりの密会の途中悪いな」

「あ、おじさま~」

セイカはすっかりジョナサンに懐いていた。
彼自身も悪い気はしていない、と言うよりは時として自分より遥か年下であるはずの彼女を口説いている時があるのだが、当のセイカが鈍いのと時々目を光らせている存在がいる為かあまり成功しているとは言えなかった。
しかしそれすら彼は楽しんでいる節がある。
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