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せくしぃろまんすうぇぽんすとーりー(仮)

第3章 前兆 後編


セイカの悪い予感は当たった。
突如、全世界に声明放送が流れ始めたのだ。
中継画面に映し出されている人物は、ビアン・ゾルダーク博士。
メテオ3を解析し、EOTI機関の責任者を務め、テスラ・ライヒ研究所の設立者でもある。

『…もはや、人類は逃げ場を失った。今必要な物は…異星人に対抗するための剣である!我々EOTI機関は【ディバイン・クルセイダーズ】として、本日ここに地球圏の真の守護者となることを宣言する!!』

ヴァイスリッターの改修も一段落し、指令室へ報告に訪れていた時にそれは流れた。
労いとして貰ったドリンクを思わず落としそうになり、慌てていると声明放送は更に続く。

『我らDCの意思を理解し、人類の存続を望む者は、沈黙を以てその意を示せ!意義ある者は力を以てその意を示し、我らに立ち向かうがいい!』

セイカは難しい顔で、隣にいるグレッグを見上げる。
同じく彼も同じような表情をしていた。

「…あんなこと言っちゃってますけどぉ」

「事は一刻を争う事態だ。EOTI機関がDCとして本格的に活動を始めれば、不利な状況に陥る可能性の方が高い」

今の演説で、地球が異星人の脅威に晒されていると民衆に知られてしまったことになる。
どんなに連邦政府が隠蔽や改ざんをしたとしても、アイドネウス島のメテオ3という証拠がある。

(連邦はシラを切れなくなる…とすれば、何とか情報操作で欺こうとする。でもってDCに対しては力でゴリ押し!…かな)

戦場に立たない上層部の考える事は大方そんなものだろうとセイカは考えていた。

「む~っ、親分たちの負担が増えちゃうよお」

「君が心配するところはそこかね」

「それだけじゃないです。表立ってDCが行動するとなると、近いうちにココも襲撃されちゃいますですよ」

「可能性は高いな。とりあえず、南極にいるヒリュウ改からの情報を待つしかなさそうだ」

「…いや~な予感」

「君の予感は本当に…」

すると、通信が入ってきた。

「司令、南極コーツランド基地が70%以上損壊、『グランゾン』によってシロガネは大破したとのことです!」

「その『グランゾン』はどうした?」

「行方をくらました模様です」

グレッグと目が合った。
セイカは空笑いするしかなかった。

「…よく当たるからな」

グレッグも苦笑いを浮かべていた。
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