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【ツイステ】恋と愛と夢王国【R18】

第2章 【リドル】It's tea time②


サユは心配になりながらも、濡れてしまったリドルの服を拭くためにタオルを急いで持ってきた。
リドルは受け取ったタオルで、濡れてしまった部分を拭きながら、自分よりももっと濡れてしまっているサユに視線を送る。

「風邪でもひいたら困る。シャワーを浴びてきたらどうだい?」
「でも、リドル先輩も濡れて……」
「僕は、大丈夫。そんなに濡れていないし、すぐに乾くよ」

マジカルペンを軽く振りながらリドルはほほ笑んだ。
魔法って便利だ……そんなことを考えながらサユはシャワールームへと急ぐ。着替えを取りに行った部屋では既にグリムが爆睡していて、彼が食べたであろうツナ缶の残骸を片づけもした。
こんな時間である。リドルは雨が止むまでここにとどまるつもりなのだろうか?
そんな疑問が過りながら、身体に当たる熱めのお湯がサユの身体を温めていく。
しっかりと温まり部屋着に着替えたサユは、リドルの待つ応接室へと急ぐ。
最近はリドルを始め、何人もの学友たちがこのオンボロ寮を訪れるため来客用に応接室だけはきれいに掃除を終えていたのだ。
トレイ先輩のように上手にお茶を淹れる事はできないが、お気に入りのハーブティーをカップに入れて運ぶ足取りは軽い。

「お待たせしました」

そう言いながら、部屋の中を見回すがリドルの姿が見当たらず、急いでティーセットをテーブルに置いて窓の方へ足を向けた。
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