第9章 【フロイド】over over!!
「でもね、俺、でっかいでしょ?」
何がとは聞けないでいた監督生の頭にフロイドの大きな手がポンと乗せられる。
「小エビちゃんと俺、こんなに身長差があるから、拷問みたいになったら嫌だなぁ~って思ったの」
拷問???何という恐ろしい言葉を発するのだろうか?
監督生は額から冷や汗を流しそうになり、再び後ずさりしてみた……が、背後は既に壁である。
「でもね、好き同士がすればなんとかなるって」
「なっ……何がですか?」
恐る恐る聞いてみたサユに、フロイドは差も楽しそうに応えた。
「S〇Xだよぉ」
あっという間にベッドに組み敷かれたサユ。
拷問なんて言葉を発せられたものだから、何をされるのかと思ったが、それはいとも簡単に崩れ去る。
優しく身体を撫でられながら、甘い甘い口付けがこれでもかと言わんばかりに降り注がれ、初めて交わす深いキスも口腔内を優しく撫でられているようで、あっという間に息が上がった。
サユの口から漏れ始めた甘い声に、今までに感じたことのない高揚感を覚えたフロイドは、制服のボタンをあっという間に解いていき、彼女の肌を顕にさせる。
「……っフロイド先輩っ」
思わず身体を縮めたサユをフロイドはそっと抱きしめて頬に唇を当てた。
「小エビちゃん、かわいいね。本当にやらっかいし、甘いし、ぜ~んぶ食べちゃいたい」
耳元で囁かれて監督生の身体がピクッと跳ねる。