第9章 【フロイド】over over!!
胸元にクロスされている監督生の腕を、フロイドがそっと開いていけば、抵抗することなく肌が晒され、かわいらしいレースの下着が彼の眼に止まった。
「何?これ?」
「ブッ……ブラ…ジャー……です」
両手をフロイドに掴まれたまま、貼り付け状態でブラを凝視されてはさすがに恥ずかしさが勝る。
フロイドはふ~んとあまり興味無さげに反応したかと思うと、両手で胸を包みゆっくりと揉み始めた。
海の中ではこのような素材、形状の胸当てをしている女性は皆無。初めて見た陸の女性の下着は、余り興味をそそるものではなく、それよりもフロイドの興味は彼女の身体の触り心地に集中していた。
いつの間にかそのブラでさえ、役目を果たす事はなく適当にずらされて直に肌に感じる刺激に何とか耐える形となって、いつまで胸で遊ばれるのだろうかとさえ思ってしまう。
「小エビちゃん、乳首硬くなっててかわいいね~」
指で突かれ、弾かれてしまえば、貯まっていた熱が放たれたかのように身体が反応した。今まで以上に身体を反らせて、甲高い声を上げてしまったサユにフロイドは新しいおもちゃを見つけた子供みたいな反応を見せる。
イケナイ事だと分かっていても、目の前のフロイドから逃げようとは思わない程に甘く優しく溶かされている自分をサユは恥ずかしく思った。
快楽に溺れるとはこういう事なのだろうと……。
しかし、フロイドもこういった行為は初めてのはずなのに、いとも簡単にやってのけているように見えるのはなぜなのだろうか?
「小エビちゃん、キモチイイ?女の子は気持ちいいと、ここが濡れてくるんだって」
フロイドのその言葉に、我に返ったサユは、自分の脚が大きく開かされ、彼の指が大事な所に添えられていることに大きく息を呑んだ。