第9章 【フロイド】over over！！

お互いに授業の為、各教室へと別れてしまえば、退屈で仕方がないとフロイドは適当に教科書を開いては落書きをする。
ふと、近くで談笑しているクラスメイトの話に耳を傾けてしまえば、なにやら楽しそうで気になってきた。
「ねぇねぇ、それ何の話ぃ？」
フロイドはクラスメイト達が覗いているスマホを指さしながら彼らに近づく。
クラスメイトは、少し驚きながらもスマホの画面をフロイドに見せながら今しがた話題にしていた内容を彼に話して聞かせた。
クラスメイトが操作するスマホの画面は、人間の女の子のあられもない姿が映っており……つまりは男子高校生によるエロ話大会が開催されていたのだ。
フロイドは、頬杖をつきその話を聞くが、大して面白い話とは思っていなかった。
海の中では服を纏わない種族も多く、女性の胸がどうこうという話も大して興味がなかったのである。
「フロイドは、そういう経験あんの？」
フロイドは問いかけられると『何が？』と首をかしげて尋ね返した。
クラスメイトはと言えば、こんなに天真爛漫で容姿も問題ないフロイドの事である。女性経験の一つや二つ済んでいるのだろうと興味津々で聞いてみたのに、何が？と返されて逆に驚かされていた。
「女と寝たことあんの？って話だよ」
「小エビちゃんと昼寝ならいつもしてるよ～」
「そういう事じゃねぇって……」
小学生かよ……という突っ込みは置いといて、クラスメイトは、更に話を深めてフロイドに陸でのS〇Xについて説明をしてやる。
そのうちに授業開始の鐘が鳴り、各々席に着いてはみたが、フロイドは先ほどの話が気になり始めて興味がそれにむいてしまっていたため、肝心の授業はほとんど聞いていない状態で昼休みを迎えることとなった。