第8章 【レオナ】King's love②
「何を知りたい?」
「えっ?」
「俺の何を知りたいんだ?ラギーに何を吹き込まれた?」
レオナはサユの身体に手を這わせながら尋ねると今度は楽しそうに笑う。自然に解かれてしまったネクタイは放り投げられ、一つ目のボタンに手がかかった。
「俺はお前の全部を知ってるがな」
ゆっくりと開かれる襟元にスッと外気が触れて、レオナの手が入り込み身体が震える。
胸の膨らみを優しく包み込んだレオナの熱い手は、彼女の羞恥を更に掻き立てるべく動き出した。
彼の手が動くたびにサユの身体が反応する。
「……っ、王族の男性はっ……」
「何だ?」
サユが話を始め、レオナの手が一瞬止まった。
「ラギー先輩が……王族の男性は、適齢になるとたくさんの雌を囲うと……」
断片的に聞いたラギーの話をポツリポツリと話し始めるサユの唇にレオナは思わず噛みつく。
散々貪った唇をやっと離し、挑戦的に笑うレオナの顔はやや闇を伴っているようにも見えた。更に胸に置かれていただけの手も動きを取り戻す。
「それで?」
「あっんっ……レオナさっ……」
「ほら、言えよ……俺がメスを囲ってたって?」
レオナはサユの胸の頂を摘み上げ刺激を強めて、ビクッと仰け反るサユの身体を抱えながら、質問を繰り返した。
しかし甘い声で喘ぐのが精いっぱいのサユは、何とか彼に返事をしようとレオナの服を掴み胸に顔を押し付ける。
頭をグリグリと彼の胸に当てて、レオナに言葉を紡ごうとするが、彼からの刺激にそれを阻止されていた。