第6章 【エース】Flour of heart②
「お前、何考えてんの?俺に抱かれてるのに」
「エースっ……あのっ……」
何を言っていいか、分からないサユはいつの間にかスカートも脱がされていたことに今さら気づく。
すっと下半身へと伸びてきたエースの手に、思わず腰を引いたが彼に抱えられている体はそれを用意に阻止されてしまった。
下着の上から、器用に割れ目を探し出しクチュクチュと音を立てながら愛撫を続けるエース。
どんどん昇り詰めていく快感が初めての経験であるサユは得体の知れぬ恐怖に足をギュッと閉じてしまう。
「ダメ、開いてて」
エースの手によって開かれた脚の間には彼の身体が入り込み、閉じることを許されなくなった。恥ずかしさのあまり顔を両手で覆うが、エースはその手を止めることはせず、どんどん刺激を与えていく。
見えていなくても、下着の肌触りからそれがびっしょりと濡れていることが分かり、更に恥ずかしさが増していった。
しかし、サユからは小さな嬌声が聞こえ始めエースも少し安心感を覚える。
下着を少し横にずらし、直接刺激を与え始めれば自然と開いていく足にキスを落とした。
充分に解されたサユの秘所からは止まることを知らないかのように愛液が滴り、エースの欲を誘う。
軽く達したサユが呼吸を整えているのを見計らってエースは自身が身に着けていたものも全て脱ぎ棄て、かろうじてサユの足に残っていた下着も取り払った。
反り立つモノを数回扱いたエースを虚ろになりながらも横目に見てしまったサユは、初めて見るソレに思わず息を呑む。