第22章 ボツ話②俺の彼女紹介します(銀魂・山崎)
「それじゃ国立大師、わざわざ3周忌に遠い星から来てくれたんですか」
「え、ええ…まぁ…」
局長の言葉に国立大師はうなずく。しかし表情は冴えない。
何か思うところがあるんだろうか。
山崎退、只今天井裏よりお送りいたします。
いや、別にストーカーとかじゃないから!
沖田隊長の命令で国立大師探ってるだけだから!
部屋には、局長・副長・原田隊長に国立大師が3対1で座っている。…なんかこの言い方だとちょっと合コンみたいだよね。そんなうっきうきな感じじゃないからね、これ。むしろ正反対な雰囲気だから。
「先での戦争では、真撰組のみなさまには多大なるご迷惑をおかけいたしましたのに、なんの補償もできず申し訳ありません」
大師はそう言って頭を深々と下げた。
「いやー…あれは大師のせいじゃありませんでしたよ、なぁ右之」
「そうですよ、あれは連中が救援を渋ったせいで…」
「…でも、そういう部分があることを知っていたんです、私は。だからそういうことも想定して策をねらなきゃいけないというのに」
大師はまだ頭を下げている。
「…そういうところなんです、あそこは…」
「なーにが『そういうところなんですっ』だ。謝って許されるんなら世の中ドSもドMも必要ねェっての」
「お、沖田隊長????」
いつのまにか俺の隣では同じように隙間から部屋の様子をうかがう沖田隊長が。
「なんでここにいるんですか!つーか俺必要ないんじゃないですか?」
「いーんだ気にするな、俺は大気だ」
「はぁ??」
「うるせぇ兄ちゃんだな、下に気づかれるだろ!」
沖田隊長の隣には、広川の息子・慎太が。
「あれ?なんでここに…」
「俺はあいつを追っているんだ、気にするな!」
「いや、気にするなって言われても」
「えぇ~い黙れや。今いいところ」
「沖田隊長、その言い方だとマジでただののぞきっぽいです」