第21章 あいつはいつも後姿(銀魂・神威)
「さてと」
ヤンキー座りをして甘酒を飲んでいた神威が、膝に手を置いて立ち上がった。
「これからちょっと出かけてくる。
…どこに?ちょっとそこまでだよ」
そう言って飲みほした紙カップを、座っている私の膝の上に投げた。
そうやって歩き出そうとする神威。
私も行くよ!
追いかけようとする私に、神威は突き放すように言う。
「弱い奴は来なくていいよ。
…すぐ帰ってくるから、そこで待っててよ。あんたの甘酒がなくなる前には帰ってくるからさ」
彼は一度も振り返ることなく、手をひらひらと振った。
「…そうそう。おみやげは何がいい?
宇宙海賊王の花嫁とかどう?」