• テキストサイズ

銀色の夢(銀魂・ヘタリア短編夢)

第17章 夢見る少年(ヘタリア・イヴァン)


「僕に、これくれるの?」


ヒマワリを差し出す彼女に、僕は聞いた。


「う、うん。ヒマワリ好きって聞いたことがあって」


「うん。好きだよ」


そう言って僕は笑顔で彼女の手からヒマワリを受け取った。


「うれしいな。花束も素敵だけど、一個だけのヒマワリのが僕は好きだなー。で、何企んでるの?」


間髪いれず彼女に尋ねると、彼女はちょっとショックそうな顔をした。


「た、企んでません!ヒマワリが可愛いから、イヴァンさんにあげたいと思って」


「あははは。そんなの分かってるよ。可愛いなぁ」


思った通りの彼女の反応に、僕はうれしくなって彼女の頭をなでる。


「だけど、ヒマワリより君のが欲しいな」


いたずらっぽく僕が言うと、彼女は一瞬何を言われたのか分からない、という顔をした後、恥ずかしそうにうつむいた。


「そ、そういうこと…言われると、どうしたらいいのか…」


「本気だよ」


そう言って彼女の手を引く。


「ねえ、今度一緒にヒマワリ見に行こうよ。ずっと遠くの国へ」


「…う、うん」


「それからそこで一緒に暮すんだ。ヒマワリとかチューリップとかお花いっぱい育てようね」


それって、もしかして求婚なのかな?と彼女はやっと気がついたようだ。


いやって言うのは無しだからね☆コル


僕はそう言って彼女にウィンクした。















「イヴァンさん、実はずっと緊張してたでしょう」


「緊張?なにそれおいしいの?」

そう言いながらも、僕は気づかれないようにコートで手のひらの汗をふいた。
/ 111ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp