第13章 窓辺で愛は語れない(フランシス夢)
背筋を伸ばした東洋の剣士。
アーサーが俺に紹介して来た。
名前を本田菊と言う。
黒い髪に黒い瞳。同じ民族らしく、彼女とどことなく似ている。
「姫の知り合いだそうで」
アーサーは話していないそうなのだが、彼女と恋仲なのは「なんとなく雰囲気で分かりました」という本田。
こいつ、特殊能力者か!?と俺は驚いたものだが、その国の特徴らしい。…どんな特徴だよ。
しかし、彼女の知らない部分を知ることができた。
「私も、力になれることがありましたら!!ぜひ!」
なんでこいつらは身分違いの(他人の)恋に燃え(萌え)るんだろうか。
でも、俺にとっては少し心強いものだった。
アーサー と 本田 がなかまになった!