第11章 そして賽は投げられた(銀魂逆ハ―シリーズ)
「じゃあおかまいなく」
そう言って二人はなんのためらいもなく座った…私の隣に。
「ちょ!きついきついきつい!!!」
二人掛けに大の大人三人が座るとギチギチ。
あまりの痛みに私は立ち上がり近藤さんの隣に座った。
「おい、なんでお前が近藤さんの隣に座るんだよ」
「きついからです!!!」
「土方この野郎、お前は窓の外に行けそのまま死ね」
「おめえがしねえええええ!!!!」
こうしていつも通りの図が出来上がった。
「ま、やっぱこういうのが合ってるよなぁ俺には」
うんうん、と頷く近藤さん。あんたそれでいいのか。マジでいいのか。
「…ふーん。じゃあ近藤さんと三蔵がデキてる訳じゃねえのか」
「口元緩んでますぜ、土方さん」
私たちは途中参加二人にこの度の趣旨を説明したところ、土方さんが目に見えてにやけた。
「うるせえ!もとはと言えばお前が近藤さんと三蔵が婚前旅行に行くとか言うから!」
「「婚 前 旅 行!!!???」」
サラッと言った土方さんの言葉に、私と近藤さんは一斉に立ち上がった。
「ちょナニソレ…ナニソレーーー!!!」