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銀色の夢(銀魂・ヘタリア短編夢)

第10章 ぼろぼろTODAY(銀魂・銀さん寄り逆ハ―)


「なんだありゃあああ???!」

微妙に安堵した。あいつが来たのだ。

しかも幽霊じゃなくて、私には妖精に見える。

「妖精さんだ、妖精さんが来るよ」

「アホかーーー!!!」

銀さんに突っ込まれた。・・・悪いが君に言われたくない。

どうやら彼女は女性だけあって男性がいいらしい。狙ってこない。

「君は最高だよ~~」

そんなことを言っていると土方さんは微妙に笑いながら私の両腕を掴んで自分の前に持ってきた。

「こいつのがうまいぞ~~」

「何~~~!!?」

長い舌を伸ばしてくる妖精(?)に向かって叫んだ。

「く・・・、ぎ、銀さんのがうまいぞ~~。いつも甘いもんばっか食ってるらしいから、指の末端まで全部糖!!」

「俺は貧しい小市民だ~。あそこの公務員なんかうまいもん食っててお腹の辺りなんかアブラ乗ってるぞ~~」

それぞれのセールスポイントを口々に叫ぶ。

「なんだと!?誰の腹にアブラが乗ってるって?!」

「自覚がないようだから言ってやったんだよ」

「てめえ、見たことねえだろ!!」

土方さん、片手で上着をがちゃがちゃやり始めた。

「脱ぐな~~~!!しかも手を離せ~~~!!」

もう、妖精のことなんて忘れている3人。

「んなもん・・」

銀さん、すぐ近くに飛んでいた妖精を鷲掴み、

「見せんじゃねえ!!」

土方さんに投げつけた。

私は間一髪で避ける。

「この、てめえが根も葉もないこというからだろうが!!俺の肉体美を見せてやる!」

「「見たくない!!!」」

という二人の希望むなしくがばっと上着をはだけて見せた。アンタ、それ変質者・・・。

「ほら、あの辺り脂肪だよな、キムチ」

「脂肪じゃない!!」

転がっていた妖精を銀さんに投げつけた。

「この・・・!!」

「ちょっと、私に変なもの投げないでくれる!?」

三人で三つ巴妖精ドッヂボール。





「おいおい、その辺にしとけよ」

具合がよくなった近藤さんに止められるまでそれは続いていた。
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