第10章 ぼろぼろTODAY(銀魂・銀さん寄り逆ハ―)
「ぎゃああああああああああ!!!」
宿舎のほうに向かおうとしたとき、近藤さんの叫び声を聞き、一同は厠へ直行。
「わああ。」
近藤さんの変わり果てた姿に一同絶句。
「・・・き、きっと“ああ~~お化けぇええ!”と、驚きバク宙きった途中で頭を便器に突っ込んだんだよ!」
「・・・フォローになってねえ。」
なんとか近藤さんをフォローしようと思ったが、土方さんのツッコミであえなく撃沈。
「う~~~女が、赤い着物の女が・・・」
近藤さん、寝込んでしまいました。
なんか、かわいそう。便所で丸出しだったのが特に同情を誘う。
それにしても、一気に空気が重くなった気がする。
「あほらしい。帰るぞ」
銀さん、幽霊なんて非・科学的なもの、と言って立ち上がった。・・・神楽ちゃんと新八くんの手を握りながら。
・・・・・・怖いんだ♪
私がにやにやしながら銀さんを見ていると、
「なんだ、その口は?ん?」
と、右手でほっぺたをぶちゅってやられた。
「ふぉふぉふぉふぉ!怖いんでしょ、銀さん、怖いんでしょおお!!」
その状態のまま馬鹿にしていると、
「あっ赤い着物の女!」
沖田さんが叫んだので、銀さんそのまま押入れに飛び込んだ。
「いったぁ!!!」
私は銀さんの下敷きになった。
「重い!!!アホ銀!銀ダラ!」
「お前も見えただろ、ムー大陸の入り口が」
「見えたのは銀さんの鼻の入り口だけだよ」
「・・・キムチ、うまいアル!」
神楽ちゃんに尊敬のまなざしで見られた。なんか、嫌だ。私は普通だ。
土方さんはマヨネーズ王国の入り口を探してバッドトリップしていた。
「思ったより、まともな人じゃないんだ」
「見た目に騙されちゃいけないぜィ」
まともは私だけ?