第1章 不協和音さ(お相手:山崎)
「やっぱり…本物は超かっこいい。モテるよね?」
いやいや、聞くまでもないでしょ。
沖田隊長は答える代わりにその子の腰に腕を回し、軽く尻を叩いた。
「あん!やめてぇ」
彼女はうれしそうに身をよじった。
その様子に、沖田隊長はちょっと興醒めしたのか、局長をからかいに席を立った。
あの人日によってああいう反応好きか嫌いか変るもんな~と神妙な表情のまま、五十鈴さんを見ると顔面蒼白だった。
!?
「あああああの!すみません、友達…普段ああいう子じゃないんですよ、ほんとです!今日はちょっとお酒入ってるんで、ああいうかんじなのかな~~~~って…!」
「え?うん。そうだろうね、分かるよ」
何をそんなに動揺してるのか分からないけれど、彼女は始終似たようなことを繰り返し言っていた。まあ、仲のいい子だったんだろうね。
合コン終盤、酔い潰れた局長を回収しながらも、そそくさと帰ろうとしていた五十鈴さんの先回りすることに成功した。
「五十鈴さん、俺たちもアドレス交換しませんか?」
せっかくなんで、と付け加えて。
「あ…!はい…。ありがとうございます」
思いのほか彼女は驚いていて、それでいて嬉しそうにしていてくれた…ような気がする。俺の願望出ないことを願う。
ただ、その様子をがっちり見てた沖田隊長が半ば強引に五十鈴さんのアドレスゲットしてたから、すっげー心配。
そんな一日でした。山崎退。
atogaki
沖田さん、あんなかんじですみません。
ちょっとリアルな合コンをかいてみたかったので…あんな感じに…
山崎対沖田みたいな図になるようなならないような…みたいな続きをかくかもしれません。