第8章 君が好き(ヘタリア/アメリカ)
(俺、そんなに悩んでるように見えるのかな)
少し冷えた紙コップが、アーサーの心配のしようが分かって余計に気味が悪かった。
そんな気持ちを振り払うように、アルフレッドはコーヒーを一気に飲み干す。
「あー苦。昼過ぎに飲むもんじゃないよ。
でも、おかげで気がついたよ。ごっそさん」
そう言って俺はジーンズのポケットに入っていた小銭を全てテーブルに置いた。
「金なんていらねえよ、バカ」
「いいんだよ、買収だよ買収。君に借りは作りたくないからね」
「だったら今までの借りをかry」
そんなアーサーの言葉なんて聞かず、アルフレッドはお気に入りのジャンパーを着ると、さっさと会社を後にした。
どこに行くって?
決まってるだろ、五十鈴のところさ!
今から彼女にプロポーズしに行く!指輪なんてないけど、別にいいだろ?
今すぐに会いたいんだ、会って抱きしめてキスして…
とにかく会わなきゃ始まんないってことさ!
あとがき
アルフレッド夢は初めてでしたが、書いてるとすごくポジティブになれました。ありがとうメタボの人。