第27章 RPG的なもの(逆ハー)
「…それにしても、ゲームでは一泊すれば傷が治るんだが…」
はっきり言って、治るはずがない。
肩やら足やら、桂さんは腰やらまったく痛みは変わらない。
少し予想はしていたが、桂さんは少しがっかりしていた。むしろ桂さんは少し信じていたようだった。
「とりあえず、風呂にでも入りますか」
もちろん別ですよ。
「俺はもう入った。あれからもう2日も寝ていたんだぞ」
「え?2日も?何でそんなことわかるんですか?桂さん」
「亜貴、お前デジタル時計していただろう」
「あ、そっか」
水が入っても壊れなかったんだ。
そう思って時計を見れば桂さんの言ったとおり、まる2日たっているのがわかった。
と、いうことで、私と桂さんは別行動をすることにした。
私は風呂、桂さんは町で聞き込み。