第27章 RPG的なもの(逆ハー)
「かつらはレベルがあがった♪
亜貴はレベルが上がった♪」
どうやらレベルが上がると現われる妖精(?)のようだ。
やっぱり相当経験値をもらえたらしく、一気にレベル10以上になった。
「…返って飲み込まれたのがよかったのかもね」
普通に戦ってたら間違いなく1発で死んでたもの。
「もしかしたらあの斧を持った男はこの水竜にやられたのかもしれんな…」
???「何?まだ生き残ってるやつがいるのか?…そうか…おもしろいではないか!ははははは!」
私たちは水のダンジョンから、桂さんがレベルアップして覚えた脱出魔法で抜け出し、森の中にいた。
強さのまばらなモンスターたちが次々に襲いかかってきて、私たちはもうくたくただった。
「あ、た・立て札がありますよ…近くにモザイクアモンとかいう町があるみたい…」
もうひきずるように体を動かして歩き、次に強いモンスターが出ないかびくびくしていたけども、結局そこからは1匹もモンスターは現われなかった。
引きずるようにして辿り着いた時には、もう日はとっぷりと暮れ私たちはまよわず宿屋になだれ込んだ。
同じ部屋は嫌だの風呂に入りたいだの言っている余裕もなく泥のようにねむった。