第27章 RPG的なもの(逆ハー)
ぐんぐんスピードを上げていく。
「桂さん!!!桂さん!!?
これ本当に大丈夫なんですか???行き止まりがあったとしても助かりませんよ、このスピード!」
声も自然と大きくなる。
「そのときはそのときだ」
落ち着いた口調で返された。
「ここで無責任キターーーー!!!!!?」
とか叫んだ瞬間、床がなくなった。
ひゅぅぅぅ~~~~~~~~
今度は真下へ落下していく。
「うわぁぁぁぁ~~~~~~~~~!!!!!これなんのプレイ~~~~~??」
「プレイなのか!?ちなみに俺は嫌いじゃない!!!」
聞いてねえよぉぉぉぉ~~~~~~~!!!!!
私の真下でそんなことを言わないでほしいわ。
「つーーかどういう趣味してるんだ!!?」
絶対、語頭に『ハード』てつくぞ、こやつ。
「銀さん、あのゲーム行方不明事件に亜貴さんも巻き込まれたらしいですよ」
「亜貴?亜貴ってだれだっけ」
新八くんの言葉に雑誌片手に眠そうに銀さんが答えた。
「何言ってんですか!!亜貴さんって言ったらキムチさんですよ!!あんた忘れたんですか」
「きゅうううううに亜貴とか言われてもわかんねえよ」
銀さんは相変わらず眠そうにしていたが、雑誌を閉じた。その表紙の見出しには『話題のオゲェェ、また行方不明者出す』とあった。