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【ヒロアカ】ヒーロー嫌いの雄英生徒

第5章 体育祭!!




2人はさらに燃え上がり、風磨に攻撃を加え続ける

強力な攻撃を与える轟君と爆豪君と、それをかわし続ける風磨
風磨の動きは速くあり、しなやかでもあって洗練されたものだった




(すごい……もしかしたら1年生の中で1番強いかも……)


何はともあれ、A組最強の2人を相手に余裕を残しているのだ
2人は苦労しているのに、風磨は息を乱さない
しかも彼からは攻撃していない


空中戦というのもあるのだろうが、これは誰がどう見ても風磨の方が強かった



風磨が笑顔で言う

「強くなったでしょ俺?アメリカで頑張ったんだぜ」

「なんで…」

「充希を迎えに行く為だよ
強くなれば、大事な人を守れる」

「…」

「もしそれでも嫌なら、俺はまだ待つよ
諦めないし、誰にも渡さないけど、いくらでも待ち続け……」

「黙って風磨」

「…充希?」


風磨が不思議そうに見つめてくる
それもそのはず、今の私は"笑っている"のだ

付け忘れていた"姉の顔"をはめ直し、素を見せずに黒く笑う








だって、私は怒っているから




「迎えに来るために強くなった?
何その理由…
そんな事のために何も言わずにいなくなったの?」

「充希、それは…」

「私はっ…ずっと独りだった
風磨がいなくなってから誰も傍にはいてくれなかったっ、孤独だったっ
なのに、なんの連絡も寄越さず、電話しても出なかったくせに守りに来たってなによ!」

「……充希、それは許して?」


そう言って風磨は目をキラキラと輝かせ捨て猫のように見つめてくる


(こいつ……)


これも風磨の得意技だ

可愛い顔して、実はお願いを聞いてもらおうという腹黒技


昔はよく引っかかっていた
風磨も、面白がってよくやってきていた






しかし







「ハニトラなんかで許されると思ったら大間違いよ!!」











そう叫び、風磨が気を抜いた瞬間にじたばたと動き出す



「あっ!ちょっ、危なっ………」


風磨が「危ない」と言おうとした時、私はワイヤーを使って彼の腕の中から飛び出した


地面には地雷が埋まっているので降りる訳にはいかない
しかしここにはちょうどいい障害物がないのでワイヤーが使えない





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