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【ヒロアカ】ヒーロー嫌いの雄英生徒

第5章 体育祭!!




いよいよ生徒達が入場する

私達は来たる歓声に向けて備えた






プレゼント・マイクが意気揚々とアナウンスを務める


《雄英体育祭ヒーローの卵達が!!我こそはとシノギを削る大イベント!!
どうせあれだろ?!こいつらだろ?!
敵の襲撃を受けたのにも関わらず鋼の精神で乗り切った奇跡の新星!!》


その先はもう知っているので、私は彼らを見る
皆、緊張したりワクワクしたりしているようだった


ついに、彼らの名前が呼ばれる


《1年A組だろぉぉぉぉ!!!??》



ワァァァァァァァァ!!!




「やっぱりすごいなぁ」

「糸仲だってあの場にいたんだろ」

「え?なんで知って…」

「普通科は皆知ってるよ
というか、たぶんサポート科も
教室からいきなり飛び出して事件現場にいたのをテレビ局がバッチリ捉えてたんだからな」

「……」

その言葉にふと周りを見る

すると、やっと皆の視線に気づいた



「あの子があの時の?」

「あんな奴が?なんで俺じゃないんだよっ…俺だって…」

「なんであんな女が普通科に……」


ヒソヒソヒソ



「…………」

あの場面はアメリカだけじゃなかったのだ
日本でも放送されていた

どうして気付けなかったのだろう
自分が普通科にいる意味を、私は完全に忘れていた
沙織と千春はそれを心配し、配慮してくれていたのだ




「はぁ……最悪だ」

心から後悔する

2人には要らぬ世話をさせてしまった


隣で人使君が言う

「しばらくは気を付けてた方が良いぞ
女も男もお前を妬んでる奴が多い」

「どうして人使君は助けてくれるんですか?」

「……別に、理由なんてない
ただ協力出来る奴がいた方が、ヒーロー科への編入がしやすいと思ったからだよ」

「…ふ、ふふ」

「な、なんだよ…」

「いえいえ、なんでもありません
随分と優しいんだなぁと思って」

「お前変わってるな…
普通俺と話す奴なんざ警戒したりするんだぜ?」

「それはあなたがヴィラン向きの個性だからですか?」

「……ああ」

「……でも、私は普通にヒーローにもなれると思いますよ?」

「…」

「だって、どうなりたいかなんて自分次第じゃないですか
あなたの"洗脳"も、使い方によっては強くなれるかもですよ?」

「それは…」



《えー、続いて普通科の入場ー!》



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