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【ヒロアカ】ヒーロー嫌いの雄英生徒

第5章 体育祭!!



「なんか…悪かったよ、触れちゃいけないものに触れた」

「あはは、平気平気
むしろ理由が分かってすっきりしたもの」

「なんの?」

「心操さんがずっと見てきてた理由
ほら、ものすごーい顔して睨んできてたじゃない?」

「ああ、ごめん……俺目付きが悪いんだよ」

「うん、知ってる
特にクマとか……」



やっと和解できた

これからはもう彼の視線を気にしなくて済む


そう思うとちょっと気楽。








「それじゃ、もう時間だから戻ろっか」

「ああ」

「それと、クラスに戻ったら私はまた敬語で話しかけるから、猫被り協力してね?」

「……分かった」



そうして、一緒に会場に戻る






「お!帰ってきた!」

「充希ー!もう始まるよー!」

「はーい!今行きますー!」

「………糸仲は変わり様がすごいな…」


何やら呟かれた気がしたが、気にしない

それより、いよいよ入場するようだ









「すぅー、はぁー」


(よし!)






さあ、行こう






































《乱目しろオーディエンス!群れマスメディア!
1年ステージ生徒の登場だぁ!!》



プレゼント・マイクの声により、観客席からものすごい歓声が湧き上がる


「うわうわ、すごすぎる……」

「雄英体育祭はこんなに注目されてたんだな」

「心操さんも緊張してるんですか?」

「まさか
ヒーローになれるかもしれないんだから、緊張なんてしてられねえよ」

「おお、さすがですね」

「…………糸仲、それやめてくれない?」

「何をですか?」

「敬語は言っても無理だろうけど、せめて名前だけでもさ…」

「………………」


その言葉にちょっと困ってしまう

元々私は人を呼び捨てにはしない
沙織や千春は頼み込まれたから
梅雨ちゃんもそうで、百ちゃんもお茶子ちゃんも同じだ



(名前だけでもって………
下の名前で呼べば良いのかな?)



………………………………………



色々と考えた結果


「心操君」

「いや、名前…」

「人使」

「呼び捨て?」

「ヒトシン」

「……人使で良い」



結果、人使君になった






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