第5章 体育祭!!
風磨がいきなり叫んだので耳がキーンとなった
頭にピヨピヨとひよこが浮かんだようになってしまう
『充希は雄英だよな?』
「何いきなり?」
『確認しただけ』
「ふぅん、まあ確かに雄英だね」
そう言うと、風磨は笑って言った
『ヒーロー嫌いなくせになんでヒーロー育成高校入ったんだよ』
確かにそうだ
私はヒーローが嫌いなのに、なぜかヒーロー育成高校に入ってヒーロー科の子達と仲良くして昨日ヒーローらしき行動をした
少し沈黙して答える
「…………気分」
『やばいよそれ』
即答された
かなし。
『あ、そうだ
今度体育祭っしょ?』
「え、なんで知ってるの?」
『そんな気持ち悪そうに言うなよ……
そこの高校はアメリカでも注目されてるんだぜ?
体育祭の情報なんて嫌でも耳に入るわ』
「プライバシーがないんだね…
それで?体育祭がどうかした?」
『いや何もないよ、まあ楽しみにしとけってこと』
「………まさか来るつもりじゃないでしょうね」
『さてさてどうでしょーねー』
「…………………」
怪しすぎる
これは確実に来るやつだ
(沙織と千春に協力してもらって隠れよう…)
そんなこんなで、風磨との通話は終わった
「…………………」
糸仲 充希 15歳
嵐が来そうな予感です