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【ヒロアカ】ヒーロー嫌いの雄英生徒

第4章 襲撃




次の瞬間、相澤は包帯でぐるぐるの手を無理矢理動かし、充希の頭に乗せた
そしてグイッと引き寄せ抱きしめるようにする














「今だけは泣いとけ、家に帰ったら忘れてやるから」










なだめるように言うと、思った通り
彼女は胸にすがりついて泣き出した





「うぅ…、ッうあぁぁぁぁぁん!!」





糸が切れたように大泣きする
強く抱きついてきては、肋骨をおらんばかりに力を込めて泣く


いよいよ骨が音を立ててきていて

「お、おい…それは痛い……」

「グズッ、ヒック…絶対離しませんからね!」

「はいはい……」


泣きながらも甘えてくるような充希を、純粋に可愛らしいと思った


やはり、彼女もまだまだ子供なのだ
8年前から時が止まって、体だけが大人に近づいていっている
恐らく心が成長する事はもうないだろう







でも





「良いですか!絶対安静時に1歩でも動いたら殺しますからね?!」

「なんでだよ…」

「返事は!!」

「はいはい………はぁ……」




それが充希の魅力なのだ













やがて塚内警官が充希を治療室へと連れていった


やっと落ち着いた相澤に、オールマイトが楽しそうに言ってくる

「愛されてるんだね相澤君」

「骨を折られるのが愛されてると?」

「はは、茶化すなよ、君も分かってるだろう」

「はぁ………」


ため息が溢れる


この人はなぜこうも、こうなのだ



すると、突然オールマイトが悲しそうに笑った

そして言う

「糸仲少女にはこのまま伝えないつもりかい?」

「何をですか?」

「見当づいてるくせに
君と彼女の関係についてだよ」

「なんの事か分かりませんね」

「はぁ……まあ、これ以上は言わないよ
それは君達がどうにかするべき問題だからね」

「……………」
























「親子水入らず、じっくりと時間をかけていくと良い」
























オールマイトは親子といった


やはり知っていたのだ

相澤と充希の関係を











充希が、本当は相澤の娘だと言うことを




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